胃カメラ検査
胃カメラ検査

これらに当てはまる方は、早めに胃カメラ検査を受けることで、病気の早期発見につながります。
「なぜ、もっと早く検査を受けなかったのだろう」
私は、進行がんで診断される患者様を前にするたび、そう感じてきました。治療ももちろん大切ですが、何より大事なのは“早期にがんを見つけること”。そのためには、胃カメラ検査を受けていただくことが欠かせません。
しかし、日本ではまだ胃カメラ検査の受診率が低いのが現状です。「つらそう」「しんどそう」「怖い」「時間がない」―そう感じる方も少なくありません。その気持ち、私自身よくわかります。実は研修医時代から、新しい内視鏡や検査法が出るたびに、自分で体験してきました。患者様と同じ立場を経験したからこそ、不安や抵抗感に共感できます。
ただ、現在の胃カメラは昔とは大きく変わっています。
機器の精度が向上しただけでなく、当院では鎮静剤(点滴でうとうとした状態)を使用した苦痛の少ない楽な検査を行っています。鎮静の方法や安全性にも徹底的に配慮しており、実際に検査を受けた方からは「気付いたら終わっていた」「思っていたよりとても楽だった」という声を多くいただきます。
さらに、胃がんの大きな原因とされるピロリ菌の診断と除菌治療も重要です。早い段階で対応することで、将来の胃がんリスクを減らすことができます。こうした取り組みは、あなた自身の健康だけでなく、次の世代を守ることにもつながります。
私はこのクリニックを開業したときから皆様に「できるだけ楽な胃カメラ検査を提供し、胃カメラを採血と同じくらい気軽に受けてもらえる検査にしたい」と思っています。胃カメラに不安をお持ちの方にこそ、ぜひ一度ご相談ください。「受けてよかった」と思える検査を提供できるよう、私たちは全力で取り組んでいます。
近年、胃がんは徐々に減少してきています。その理由は大きく2つです。
この2つの背景の中心にあるのが「胃カメラ」です。胃がんの原因であるピロリ菌の診断においても、胃がんを見つけるためにも、胃カメラは非常に重要な役割を果たしています。
とはいえ、胃がんはいまだに日本人に多いがんの一つであり、がんによる死亡原因の上位にあることも事実です。そのため、定期的な検査を受けることが非常に大切です。
| 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 男女計 | 肺 | 大腸 | 膵臓 | 胃 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位 |
| 男性 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位 |
| 女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 乳房 | 胃 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸10位 |
人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(人口動態統計)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)とは口、または鼻から内視鏡(細いカメラ)を挿入し、のど、食道・胃・十二指腸の状態を直接観察する検査です。
胃がん・食道がん・咽頭がんなどの悪性疾患の有無をチェックできるほか、胃潰瘍、萎縮性胃炎、ヘリコバクターピロリ関連胃炎、逆流性食道炎、粘膜下腫瘍などを診断することができます。
胃カメラには、大きく分けて①鎮静剤を使う方法(鎮静内視鏡) と ②意識があるまま行う方法の2種類があります。
点滴から鎮静薬を投与し、ウトウト眠ったような状態で検査を行います。多くの場合は口から内視鏡を挿入しますが、患者様自身は覚えていないことがほとんどで、「あっという間に終わった」と感じられる方が多いです。
ただし、呼吸や循環(心臓や血圧)の状態に不安がある方では、鎮静が制限される場合もあります。また、安全のため 検査当日は自動車の運転を控えていただきます。

経鼻内視鏡(鼻から挿入する方法)
鼻から細いカメラを通すため、舌の奥を刺激せず「オエッ」となる反射が起きにくいのが利点です。ただし、鼻の通路が狭い方では痛みや鼻出血が生じることがあります。(院長自身は鼻が細くて曲がっており、カメラが通りませんでした。)
経口内視鏡(口から挿入する方法)
経鼻よりも通り道が広いため、基本的にどなたでも可能です。精密検査が必要な場合には、より高性能なカメラを使えるという利点があります。
一方で、嘔吐反射が強い方ではつらさを感じることもあります。検査中に胃のふくらみや気持ち悪さ、不安を感じる方がいらっしゃいます。
吹田市岸辺にある健都はやしクリニックでは、鎮静剤を併用した「苦痛の少ない経口内視鏡」を基本としております。
「以前は胃カメラがつらかったが、ここでは楽に受けられた」というお声も多くいただいています。もちろん、患者様のご希望や体調に応じて経鼻内視鏡や鎮静なしの検査にも対応可能です。
当院では、鎮静のかけ方にもこだわっています。
検査中は薬がしっかり効いて「気づいたら終わっていた」と思えるような、できるだけ楽な状態を目指しています。さらに、検査後はすっきりと目が覚め、普段の生活に早く戻れるよう調整しています。
「検査が怖い」「前回つらかった」という方にも、安心して受けていただけるよう心がけています。少しでも不安があれば、遠慮なくご相談ください。

当院の内視鏡室は、鎮静・検査を安全に行えるように、専用に設計されています。
検査中は、医師の目の前に血圧や呼吸の状態を映すモニターを配置し、常に体の状態を確認できるようになっています。また、電子カルテもすぐに見られる位置にあり、前回の検査記録と照らし合わせながら診療を行えます。
内視鏡の機器はすべて天井から吊るす形で設置しているため、床にコードが散らばらず、清潔で感染対策にもつながります。さらに、モニターは自由に動かせるため、看護師が患者様の頭側から足元までスムーズに動いてケアできる動線を確保しています。
検査後は、そのまま専用のストレッチャーでリカバリールームへ移動し、安心して休んでいただけるようになっています。

当院では2024年に、AI補助診断システムに加え、光源とスコープ全てを刷新しました。「もし自分や家族だったら」という思いで、最先端の技術をいち早く取り入れ、地域の皆様に安全で精度の高い検査を提供しています。
FUJIFILM社の内視鏡AI 診断補助システムです。検査中はAI(人工知能)が画像をリアルタイムで解析し、ポリープや早期がんの可能性がある部分を知らせてくれます。見えにくい部位や一瞬で流れた映像も捉え、再確認を促すことで見逃しを減らします。小さな病変も見逃さないための心強いサポートです。
新しい光源システムにより、がんの早期発見に役立つ特殊な光で観察できます。暗い部分もくっきり映し出せるため、より正確な診断につながります。新技術「E-DRIP」で白とびを抑え、暗部まで鮮明に描出。超音波・X線で培われたノイズ低減技術により、奥まで明るくクリアな画像を実現しています。
今回、AIによる診断支援が注目されがちですが、LCI・BLIといった狭帯光観察の改良や、「ハレーション低減」「暗部の明るさ改善」といった画質の基本性能の向上は、内視鏡診療において決して軽視できない重要な進歩です。

令和6年6月に導入いたしました。
胃カメラ・大腸カメラのスコープも新しくなり、従来より細く、体への負担が少ない設計になっています。医師にとっても操作性が高まり、より丁寧な観察が可能です。
最新の内視鏡機器を備えることは、単に「新しい設備がある」ということではありません。それは「地域の方々に、安心して検査を受けてもらい、病気を早期に発見できる体制を整えること」につながっています。
当院の胃カメラは、内視鏡専門医が担当いたします。
チーム全員が豊富な知識と高度な技術を培い、これまでに数多くの胃内視鏡検査を経験してきた医師です。「自分や家族ならどう受けたいか」という視点を常に共有し、安心・安全で苦痛の少ない検査を心がけています。
院長自身も勤務医の先生方に実際に検査を任せており、その確かな技術と安心感を身をもって信頼しています。
がんの好発年齢にあたる働き盛りの世代の方々など、平日の受診が難しい方にも検査を受けていただけるよう、当院では土曜日も胃内視鏡検査(胃カメラ)を実施しています。また、緊急で検査が必要な場合や、どうしても日程の都合がつかない場合には、予約枠に空きがあれば当日の検査にも対応しています。忙しい方でも安心してご相談いただける体制を整えております。
午前中はお仕事や家事でお時間がとりにくい方のために、
月曜日限定で16時・16時30分・17時に胃カメラ検査枠をご用意しています。朝食は摂っていただけますが、昼食はゼリーなど軽い食事に制限があります。(詳細は当院予約WEBページをご確認いただくか、お電話にて直接お問い合わせください)

当院では、内視鏡学会のガイドラインに準拠した洗浄・消毒を徹底しています。
専用の自動洗浄機を用いて、検査ごとに確実な洗浄・高水準消毒を実施。常に清潔な機器で、安全に検査を受けていただける体制を整えています。
検査前日
検査当日 来院前
起きてからも引き続き絶食してください。(お茶、お水は飲んでいただいて構いません)
※夕方胃カメラ検査の場合は最終の飲食の時間などが異なる部分がございます。当院WEB予約ページの注意事項をお読みいただくか、当院に直接お電話いただきお問い合わせください。
お薬を服用中の患者様は下記にお気を付けください。
※お薬の内服について不安がある方は検査前にご相談ください。
検査当日 来院後
検査準備
※胃や腸内の泡を取り除くためのお薬です。
検査(5〜10分程度)
検査終了後
結果説明
| 観察のみ | 観察+生検検査 | ピロリ菌検査(※) | |
|---|---|---|---|
| 3割負担 | 4,000円前後 | 7,000円前後 | 追加で1,500円前後 |
| 1割負担 | 1,500円前後 | 2,500円前後 | 追加で500円前後 |
※受診や前投薬の費用を含んでおりません。
自費内視鏡ドックの金額一覧表はこちら
胃カメラは「つらそう」「怖い」といったイメージを持たれる方も多いですが、当院では鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査を心がけています。「健診で異常を指摘された」「胃の不調が続いている」といった方は、この機会に一度吹田市岸辺にある健都はやしクリニックにご相談ください。
WEB予約なら24時間いつでもお取りいただけます。お仕事や家事で忙しい方も、ご自身の都合に合わせて予約可能です。「まずは話を聞きたい」という方も、お電話などお気軽にお問い合わせください
月曜の夕方検査枠や土曜検査にも対応しています。枠に限りがありますので、お早めにご予約ください。
