いびきがひどい・日中の眠気がとれない
いびきがひどい・日中の眠気がとれない
「いびきがうるさいと言われる」「昼間どうしても眠くてつらい」——
そんな症状、年齢のせいだと諦めていませんか? 実はそれ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインである可能性があります。自覚症状がないまま重症化しているケースも多く、放置すると心臓病や糖尿病のリスクにもつながることがわかっています。 この記事では、SASの原因・症状・診断・治療法、そして放置するリスクについて、吹田・摂津エリアで内視鏡・内科診療を行う健都はやしクリニックの院長が詳しく解説します。「いびきくらいで病院に行くのは大げさかな」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に何度も息が止まったり、呼吸が浅くなったりを繰り返す病気です。
最も多いのは閉塞性SASと呼ばれるタイプで、のどの気道が物理的に狭くなることで息が止まります。一方、脳からの呼吸指令が弱まる中枢性SASというタイプもありますが、こちらは比較的まれです。
1時間あたりに息が止まる・弱くなるエピソードが5回以上あると、SASと診断されます。
なお、SASは男性に多い疾患ですが、女性でも発症します。また、肥満がなくても体の構造的な特徴によってなりやすい方がいます。吹田・摂津エリアでも、「太っていないのにSASと診断された」という患者さんは少なくありません。
いびきだけでなく、朝のだるさ・夜間頻尿・日中の強い眠気もSASの代表的なサインです。

SASの代表的な症状はいびきですが、それだけではありません。いびきがピタッと止まる瞬間が「完全に息が止まっている」サインであることもあります。
こうした症状は「年のせい」「疲れているだけ」と感じやすく、病気だと気づかないまま過ごしている方が非常に多いのが実情です。
院長自身も、検査機器を試しにつけて眠ってみたところ、SASの診断基準に当てはまっていたことがあり、ご本人も機器メーカー担当者も驚いたというエピソードがあります。自覚症状がないからといって安心はできません。
SASの検査は自宅で眠るだけの「簡易検査」から始められます。大がかりな装置は不要です。
SASの検査は大きく2種類あります。
簡易検査
(まずはこちらから)
小さな機器を指や鼻につけたまま、いつも通り自宅で眠るだけの検査です。呼吸の状態や血液中の酸素濃度を、一晩〜二晩にわたって記録します。大がかりな装置は不要で、多くの方が気軽に受けていただけます。
精密検査
(必要な場合に)
中枢性SASや、体の動きによって眠れないなど他の睡眠障害が疑われる場合に行います。睡眠の質をより詳細に分析することができます。
北摂・吹田エリアにお住まいの方も、まずは気軽にご相談ください。検査キットをお渡しして自宅で実施していただくため、通院の負担も最小限です。
治療の第一選択はCPAP(シーパップ)療法です。多くの方で翌朝の目覚めが劇的に改善します。
CPAP療法
(第一選択)
就寝時に鼻マスクを装着し、空気を送り込んで気道を確保する治療法です。息が止まらなくなるため、翌朝の目覚めが劇的に改善するケースが多くあります。
最初は顔にマスクをつけて寝ることへの違和感や、空気が送り込まれる感覚に慣れるまで時間がかかる方もいますが、慣れてくると効果をしっかり実感できることが多いです。慣れやすさには個人差があります。
実際に、自覚症状がまったくなかった患者さんが、当院の内視鏡検査で喉が狭いことに気づいてSASの検査をすすめたところ、重症のSASが見つかりCPAPを導入。その後「先生、初めてちゃんと目が覚めた気がします。朝が全然違います」と喜ばれたケースもあります。
マウスピース(口腔内装置)
就寝時に装着し、下顎をやや前に出すことで気道を広げる方法です。舌が喉の奥に落ち込むのを防ぐ効果があります。
生活習慣の改善
横向き寝の指導・就寝直前の飲酒を避けること・体重管理などが有効です。CPAPと組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
SASを放置すると、心臓病・糖尿病・認知症など全身の病気リスクが高まる可能性があります。

SASを治療せずに放置すると、睡眠中に繰り返す酸素不足によって交感神経が過剰に働き続け、全身にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
眠れていない状態が続くことは、体だけでなく、日常生活や仕事のパフォーマンスにも大きく影響します。「たかがいびき」と軽視せず、早めに対処することが大切です。
※ 上記のリスクは現在の医学的エビデンスで広く認められているものですが、個人差があり、必ずしもすべての方に当てはまるわけではありません。
体重管理・飲酒を控える・横向き寝の3つが、自宅でできる主な予防・改善策です。
体重を減らす
体重を10%減らすと、無呼吸の回数が2〜3割改善するというデータがあります。院長自身も体重管理と寝る前の飲酒をやめることで、数値が50%以上改善した経験があります
飲酒を控える・
寝直前の深酒をやめる
どうしても飲む場合は早い時間帯に済ませ、深夜に近い時間の飲酒は避けましょう
横向きで寝る
仰向け寝より気道が確保されやすく、症状が改善するケースがあります。枕の高さを調整するのも一つの方法です
鼻呼吸を意識する
口テープを就寝時に試してみる方法もあります(ご自身の体調に合わせてお試しください)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、いびきや日中の強い眠気だけでなく、心臓病・糖尿病・認知症など全身の健康に関わる可能性のある病気です。自覚症状がないまま重症化しているケースも少なくありません。
「いびきくらいで病院に行くのは大げさかな」と思う方も多いですが、そんなことはありません。特に、高血圧・糖尿病・肥満・メタボリックシンドロームのいずれかをお持ちの方や、運転や精密な作業に関わるお仕事をされている方は、ぜひ一度検査をご検討ください。
吹田・摂津・北摂エリアで「いびき」「日中の眠気」「朝の疲労感」が気になる方は、お気軽に健都はやしクリニックにご相談ください。
