【胃がん連載コラム:第3回 バリウム vs 胃カメラ(検査の精度・効率編)】|健都はやしクリニック|吹田市JR岸辺駅直結の内科・消化器内科・内視鏡

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【胃がん連載コラム:第3回 バリウム vs 胃カメラ(検査の精度・効率編)】

【胃がん連載コラム:第3回 バリウム vs 胃カメラ(検査の精度・効率編)】|健都はやしクリニック|吹田市JR岸辺駅直結の内科・消化器内科・内視鏡

2026年4月23日

【胃がん連載コラム:第3回 バリウム vs 胃カメラ(検査の精度・効率編)】

どちらを選ぶのが正解?バリウム vs 胃カメラ。専門医が「最初から胃カメラ」を勧める明確な理由

こんにちは、健都はやしクリニックです。胃がん連載の第1回・2回を通して、「胃がんは無症状で進行する」こと、そして「ピロリ菌を除菌した後もリスクは残る」というお話をしてきました。

「自分の胃の状態をちゃんと確認しておこう」と思ったとき、次に迷うのが検査の方法です。「リスクがあるのは分かったけれど、どうやってチェックするのが一番確実なの?」

健康診断の時期になると、「バリウム検査(胃透視)」「胃カメラ(内視鏡)検査」か、選択を迫られる場面がありますよね。

「バリウムは何度もやったことがあるけれど、胃カメラは怖そう……」 そんな風に迷われている方に、吹田市の健都はやしクリニックでは、圧倒的に「胃カメラ」をお勧めしています。なぜ内視鏡専門医が胃カメラを強く勧めるのか。そこには精度の違いだけでなく、忙しい皆様の「時間」と「お金」を守るための意外なメリットがあるのです。

1. がんの発見率に「約3倍」の圧倒的な差がある

なぜ、胃カメラなのか。最大の理由は、シンプルに「がんを見つける能力」が桁違いだからです。
日本消化器がん検診学会の最新の報告(2024年)によると、胃がんの発見率は以下の通りです。
バリウム検査:0.05%
胃カメラ検査:0.17%
数値で見ると、胃カメラの方が約3倍もがんを見つけやすいというデータが出ています。
さらに重要なのは、見つかったがんの「中身」です。胃カメラで見つかったがんのうち、約6〜7割は治療がしやすい「早期がん」の状態。早期であれば、前回のコラムでお話しした通り「胃カメラで削り取るだけ」で治せる可能性が非常に高いのです。「がんを確実に、そして早く見つける」という目的において、胃カメラはバリウムに比べて圧倒的に有利と言えます。

2. 診断精度の正体は「実写」にあり。胃カメラががん以外の病気も見逃さない理由

よく「バリウム検査で異常なしと言われたから、胃カメラは必要ないですよね?」というご質問をいただきます。しかし、ここには専門医が最も注意を払う「情報の密度」の差があります。

バリウム検査は、胃の形を外側から見る「影絵」のような検査です。対して胃カメラは、粘膜の色や模様の変化を直接、至近距離で観察する「実写」の検査です。

のど・食道・十二指腸まで丸ごとチェック

胃カメラの強みは、実は「胃だけ」を見ているのではないという点にあります。
のど(咽頭)と食道: お酒やタバコを好む方が特に注意したい「食道がん」は、バリウムでは捉えきれないこ  とが多いですが、胃カメラなら粘膜のわずかな色味の変化も見逃しません。
●十二指腸: 胃の出口の先にある十二指腸までカメラを進め、潰瘍や炎症がないかを確認します。

検査で見ているのは「がん」だけではありません日常的な不調(胃もたれや胸焼け)の原因が、実はがんではなくひどい胃炎や逆流性食道炎、あるいは胃潰瘍だったということも多々あります。 がん以外のトラブルについても、直接目で見てその場で診断を下せる。たまには「大掃除のついでに点検してみる」ような気軽な感覚で、自分の胃のコンディションを知ることが、今後の安心にも繋がります。

鎮静剤を使用し眠った状態で受けられる胃カメラ検査の様子

3. 追加検査の費用と時間を抑える。専門医が「最初から胃カメラ」を勧めるこれだけの理由

吹田市のビジネスシーンで働く世代にとって、時間は何よりも貴重なリソースです。健康診断の時期、「バリウムにするか、胃カメラにするか」で迷う方は多いですが、実は「どこで受けるか」も、その後の手間を大きく左右します。

「健診の胃カメラ」と「医療機関の胃カメラ」の違い

意外と知られていないことですが、健診センターなどで行われる胃カメラは、多くの場合「観察のみ」に限定されています。もし怪しい箇所が見つかっても、その場では組織を採ることができず、「後日、改めて医療機関を受診して、もう一度胃カメラ(精密検査)を受けてください」という指示が出ることも珍しくありません。

これでは、バリウムで異常が出た時と同じように、二度手間で胃カメラを受けることになってしまいます。

「その場で生検(精密検査)」ができる強み

当院のような医療機関で最初から胃カメラを受ける最大のメリットは、「怪しい箇所があれば、その場で組織を採取(生検)し、精密検査へ回せる」という点にあります。


最短ルートの診断: 「健診→再検査通知→医療機関予約→再度胃カメラ」という煩雑なステップを飛ばし、一度の検査で精密検査まで完結できます。
精神的なコストの削減: 「再検査」という通知を受け取ってから、実際に精密検査を受けるまでの数日間、悶々と不安な時間を過ごす必要がありません。

もちろん、採取した組織を詳しく調べる「病理結果(確定診断)」が出るまでには、通常2週間ほどの時間をいただき、再度ご来院いただく必要があります。しかし、診断に至るまでの「カメラを飲む回数」と「来院の手間」を最小限に抑えられるのは、最初から当院などの医療機関で胃カメラを選ぶ大きな理由です。

費用の合理性と安心のフォローアップ

胃カメラで「胃炎」などの所見があれば、その場で行うピロリ菌検査にも健康保険が適用される場合があります。

「がんの早期発見」「原因(ピロリ菌)の特定」「精密検査(生検)」を、一つの窓口で、最短ルートで完結させる。忙しい世代の皆様にとって、これこそが最もコストパフォーマンスに優れた、スマートな「自分を守る方法」ではないでしょうか。

「とりあえずの健診」で終わらせるのではなく、最初から「プロの目による精密な点検」を選び、今の健康を確かな安心に変えていきましょう。

今回のまとめ:精度と「安心」の大きさが違います

今回のポイントをまとめます。

1.胃がん発見率は、胃カメラがバリウムの約3倍。
2.「実写」の胃カメラなら、のど・食道・十二指腸まで網羅し、がん以外の病気も詳しく調べられる。
3.最初から胃カメラを選ぶことで、再検査の「時間」と「追加費用」のリスクを減らせる。

「自分にはがんなんて関係ない」と思っている方にこそ、今の健康を「確信」に変えるために、プロの目による直接点検をお勧めします。

「胃カメラがいいのは分かったけれど、あの『おえっ』となる苦しさがどうしても怖くて……」 そう思う方も多いはずです。しかし、実はその「苦しさ」こそ、私たちが最も工夫を凝らし、解決してきたポイントでもあります。

次回、胃がんコラム連載の最終回となる【第4回:苦しくない胃カメラへの挑戦。早期発見で守る『食べる喜び』】では、当院が実践している「楽に受けられる検査」の舞台裏についてお話しします。

監修

健都はやしクリニック院長 林 史郎



監修:健都はやしクリニック 院長 林史郎

資格
日本内科学会 総合内科専門医
消化器病学会 専門医
消化器内視鏡学会 指導医・専門医
膵臓学会

略歴
2018年 健都はやしクリニック開院

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