これまで、たくさんの治療に取り組んでまいりました。
・早期がんを切除 治療する ESD (内視鏡下粘膜下層切開剥離術 Endoscopic Submucosal Disssection)
・早期がんを診断する 拡大内視鏡検査(Magnifying endoscopy)
・総胆管結石の治療や膵がん、胆管がんのドレナージ治療を行うERCP(Endoscopic retrograde cholangiopancreatography)
・膵癌などの診断を行うEUS、EUS-FNA(Endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration)など いずれもここ20年前後に開発された方法であり、これらが消化器領域の低侵襲治療を支えてきたと言えます。 すこし専門的になりますが、是非みなさまには知っていただきたい検査、治療法です。
がんの早期発見と
内視鏡治療
早い時期の胃がん、大腸がん、食道がんは内視鏡治療で根治を目指すことができ、体に手術の跡が残らず、早期に社会復帰ができる素晴らしい治療法です。
この治療法は日本発祥で世界に広まりつつあります。内視鏡で早期がんを切除することができるEMR、ESDは高度な技術が必要で、私自身も全力で取り組んできた手技の一つでした。
「もし自分だったら・・・」 間違いなくこの方法を希望すると思います。
大腸がんを例えにあげると(大腸癌治療ガイドライン 金原出版より)
がんが粘膜の中にとどまるステージ0では5年生存率は94%、このステージは内視鏡治療が適応となり、ほとんどが根治を得ることができると言えます。
早く見つける(早期発見する)ためにはどうしたらよいのでしょう?
ずばり、症状がない/少ない 時期に検査をする(検診を行う)です。