急な体重減少
急な体重減少

「ダイエットもしていないのに、最近体重が減ってきた」「親が急に痩せてきて心配」——
そんな変化に気づいたとき、頭をよぎるのが「もしかしてがんでは」という不安ではないでしょうか。
実際、原因不明の体重減少をきっかけに受診される方は少なくありません。しかし結論から言うと、体重減少の原因の多くはがん以外にあります。とはいえ、見過ごせない頻度でがんが見つかることも事実です。
について、わかりやすく解説します。
体重減少を心配して来院される方の多くが「がんではないか」と不安を感じています。しかし実際の原因の多くはがん以外が多いです。
考えられる原因はさまざまです。
ただし、数字で見ると無視できない頻度であることもわかっています。
60〜69歳の方で体重の5%以上が減った場合、1年以内にがんと診断される割合は男女とも約3.4%と報告されています。大多数はがん以外が原因である一方、一定の割合でがんが関係しているということです。
体重減少を主な症状として受診される方は、受診者全体の約1.5%とまれですが、高齢の方に見られた場合は、幅広い部位のがんを念頭に置いた早めの検査が勧められています。
特に注意したいのが、大腸がんや胃・食道がんとの関連です。これらのがんでは、およそ10件に1件が、体重減少が最初のサインだったと報告されています。だからこそ、胃カメラ・大腸カメラでしっかり確認しておく意義があるのです。

「最近少し痩せてきたけど、夏バテかな」「年齢のせいかも」——
そう思って様子を見てしまう方も多いはずです。では、具体的にどのくらいの体重減少なら受診を考えるべきなのでしょうか。
ひとつの目安は、ダイエットをしていないのに、半年〜1年で体重の5%以上が減ることです。たとえば体重60kgの方であれば、約3kgが目安になります。
最近の研究では、「何ヶ月で減ったか」という期間そのものよりも、減った割合(%)と年齢のほうが重要だとわかってきています。割合が大きく、年齢が高いほど、がんのリスクが上がる傾向があるためです。
実用的な目安としては、服がゆるくなるほど(体重の5%・3kg前後以上)、数ヶ月で意図せず体重が減った場合、特に60歳以上の方は受診をおすすめします。
次のような症状を伴う場合は、体重減少の程度にかかわらず、早めの受診を検討してください。
これらは消化管からの出血や、通過障害など、何らかの異常のサインである可能性があります。

体重減少の原因を調べる検査として、なぜ内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)が第一に勧められるのでしょうか。
それは、胃カメラ・大腸カメラは、胃・食道・大腸を直接見て、その場で組織を採り、確定診断までできる検査だからです。
体重減少と関連が強い大腸がん・胃・食道がんを、最も確実に調べられる方法といえます。
内視鏡検査の強みは、がんの有無だけでなく、消化管に炎症や変形、狭窄(きょうさく/通り道が狭くなること)をきたすような疾患がないかも、あわせて確認できる点にあります。良性・悪性の両方をチェックできるということです。
一方で、体重減少に関連するがんの中には、膵臓・肝臓・腎臓・女性器・肺など、消化管内視鏡では確認できない部位のものもあります。
そのため健都はやしクリニックでは、
という形で、内視鏡だけではカバーしきれない臓器まで含めて調べられる体制を整えています。

内視鏡検査をためらう理由として最も大きいのが、「つらそう」というイメージです。実際、医療スタッフを対象にした調査でも、検査の重要性を理解していながら、「つらそう」を理由に受けていない人が多いという結果が出ています。
こうした身体的・精神的な負担を減らすため、健都はやしクリニックでは鎮静剤(検査中に眠くなるお薬)を使った検査を用意しています。学会のガイドラインでも、鎮静には検査・治療を最後まで終えやすくし、苦痛や不安をやわらげる効果があるとされています。安全のため、検査中はモニターで状態を確認し、検査後はしばらく休んでいただきます(当日の運転はお控えください)。
近年は、内視鏡検査の精度向上にAIが活用されています。
いいことばかりいいましたが、AIのみでの判断ではいけない部分も記しておきますと
つまり、AIの判断を最終的に医師が判断する必要がありサポートのような役割といえます。
こうした技術を取り入れることで、検査の精度を保ちながら、患者様の安心につなげることを目指しています。
体重減少の多くはがん以外が原因ですが、一定の割合でがんが関係していることも事実です。今回のポイントを振り返ります。
「がんだと言われたら怖い」という気持ちは、誰にとっても自然なものです。しかし、その不安こそが、確認しておく理由になります。早く見つかれば、それだけ治療の選択肢も広がります。
ご自身やご家族の体重の変化が気になる方は、どうか一度、検査を受けてみてください。吹田・摂津・茨木にお住まいの皆さまも、気になる症状があれば、どうぞお気軽に健都はやしクリニックへご相談ください。
