2026年9月25日


その下痢、
「どうせ過敏性腸症候群(IBS)だろう」と自己判断して、様子を見続けていませんか。
実は、IBSと、「炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)」や「大腸がん」は、
下痢・腹痛・便通異常といった症状がよく似ています。
自覚症状だけで見分けることは、専門医でも非常に困難です。
忙しくて受診を後回しにしがちな吹田市・岸部・摂津エリアの 働く世代、
子育て世代の方にこそ、まず一度きちんと確認しておくことが大切です。
1.「どうせIBSだろう」と様子を見続けることの危うさ
IBS(過敏性腸症候群)とは、
下痢や腹痛、便秘を慢性的に繰り返すものの、
大腸カメラや血液検査を行っても
腸に目に見える異常(炎症や病変)が見つからない状態を指します。
日本人の約6〜14%に見られる、非常に身近な病気です。
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繰り返す下痢「休日は平気」が特徴?過敏性腸症候群(IBS)の基礎知識
※平日の通勤時や緊張時だけに下痢が起こるなど、症状の特徴を解説しています。
最大の落とし穴は「症状の見分けがつかないこと」
ここで最も注意が必要なのは、自己判断による発見の遅れです。
「いつもの下痢だから大丈夫」と思い込んでいる背後に、実は大腸がんやポリープ、腸の炎症が隠れているケースが少なくありません。
日本消化器病学会の診療ガイドラインでも、
『IBSは、他の病気を検査で除外したうえで確定診断する』
と明確に定められています。
自己判断で我慢を続ける前に、まずは検査で白黒をつけることが重要です。
2.大腸カメラでの確認が必要な「警告サイン」

「様子を見ていいIBS」と「大腸カメラで確認すべき下痢」の見分け方
次のような「警告症状・徴候」や「危険因子」が1つでも当てはまる場合 、
IBSと決めつけずに大腸カメラなど検査をすることが推奨されています。
ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
【チェック】大腸カメラをおすすめする警告サイン
・血便(便に血が混じる)
▶ 大腸がんや炎症性腸疾患など、出血を伴う病気のサインです。
関連:血便・便通異常が気になるときの受診の目安
・予期せぬ体重減少(目安:半年で3kg以上)
▶ がんや慢性的な炎症など、体力を消耗する疾患の可能性があります。
関連:急な体重減少~放っておいて大丈夫?体重減少でがんが見つかる確率は?
・発熱や関節痛を伴う
▶ 全身の炎症を伴う腸の難病(潰瘍性大腸炎など)で見られることがあります。
・夜間や早朝に目が覚めるほどの下痢・腹痛
▶ 自律神経による下痢は睡眠中に落ち着くことが多く、
睡眠を妨げる下痢は病変を疑う強い手がかりになります。
・40〜50歳以降で急に始まった便通異常
▶ 大腸がんやポリープのリスクが上がる年代のため、確認が必須です。
・大腸の病気の家族歴・既往歴がある
▶ ご家族に大腸の病気の方がいる場合、リスクが高まります。
・健診での異常(便潜血陽性・貧血など)
▶ 目に見えない微量な出血が起こっているサインです。
【上記に当てはまらない場合は?】
ストレスや生活リズムの乱れに伴って下痢や腹痛が繰り返される場合は、
機能性の過敏性腸症候群である可能性が高くなります。
ただし、「感染性腸炎(胃腸炎)にかかってからお腹の調子が戻らない」
という場合も含め、不安が続くときは専門医へご相談ください。
当てはまる症状はありましたか?
「まだ大丈夫」と我慢せず、症状が軽いうちにご相談ください。
3.大腸カメラで「異常なし」が分かることの大きなメリット

「検査をして何もなかったらどうしよう……」とためらう方もいらっしゃいますが、
大腸カメラで異常がないと確認できること自体が大きな前進です。
重大な病気が否定されて初めて、
◎食事指導
◎生活習慣の改善
◎腸の過敏性を抑える内服治療
など、IBSに対する適切なアプローチに安心して専念できます。
「原因が分からず不安なまま耐える状態」から、
「原因を把握してコントロールできる状態」へと変わること自体が、
症状緩和への第一歩になります。
※まれに乳糖不耐症やアレルギー、内服薬が原因となっていることもあります。
「痛い」「恥ずかしい」を減らす 健都はやしクリニックの大腸内視鏡検査
検査への不安から受診をためらう方も多いと思います。
吹田市・JR岸部駅直結の当院では、安心して受けられる体制を整えています。
①鎮静剤(静脈麻酔)でうとうとしている間に終わる検査
「痛そう・つらい」という不安に対しては、
眠っているようなリラックス状態で検査を行います。
カメラが挿入されるときの圧迫感や痛みを抑え、
「気づいたら終わっていた」とおっしゃる方も少なくありません。
②AI内視鏡診断支援(CAD EYE)による見逃し防止
医師の確かな視覚に加え、AIがリアルタイムで映像を解析し、
病変が疑われる部位を瞬時に検出します。
見落としを防ぎ、より精度の高い安心な検査を提供しています。
③女性医師による検査枠
「恥ずかしい」と感じる女性の方にも安心して受けていただけるよう、
女性医師による検査枠(火曜・水曜:午前中:予約制)も設けております。
▼ 当院の医師紹介・診療体制について
健都はやしクリニック 医師紹介ページはこちら
まとめ:迷ったときは、まずは一度ご相談ください
繰り返す下痢や腹痛は、「いつもの体質だから」「ストレスのせいだから」と我慢してしまいがちです。
ですが、症状が似ているからこそ、一度しっかりと検査を受けて確定診断をつけておくことが、将来の大きな安心につながります。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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監修

監修:健都はやしクリニック 院長 林史郎
資格
日本内科学会 総合内科専門医
消化器病学会 専門医
消化器内視鏡学会 指導医・専門医
膵臓学会
略歴
2018年 健都はやしクリニック開院
引用文献
日本消化器病学会「機能性消化管疾患診療ガイドライン2020―過敏性腸症候群(IBS)(改訂第2版)」https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/IBSGL2020_.pdf
Hsu WF, Kuo CY, Yen HH, et al. Computer-Assisted Colonoscopy in High–Adenoma Detection Rate Settings in a High-Risk Population: A Randomized Clinical Trial. JAMA Netw Open. 2026;9(4):e264881. doi:10.1001/jamanetworkopen.2026.4881 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC13084460/
※本記事は一般的な医学的エビデンスに基づく解説であり、個々の症状・検査結果の解釈や検査の適否については必ず主治医にご相談ください。


