2026年10月31日

健診の結果票に「胃ポリープ」と書かれていて、ドキッとしていませんか。
結論からお伝えすると、胃ポリープの多くは良性で、切除せずに経過観察(定期的に様子をみること)でよいものがほとんどです。
ただし、種類によって「取る・取らない」や、次に検査を受ける間隔が変わります。
忙しくて受診を後回しにしがちな吹田市・摂津市エリアの方に向けて、判断の目安を専門医の言葉でわかりやすく解説します。

胃ポリープの多くは良性|まず知っておきたい種類と特徴
まずはご安心ください。胃ポリープの多くは良性で、切除せず経過観察でよいものがほとんどです。
大腸ポリープは前がん病変である腺腫(せんしゅ)が多く、「見つけたら切除」が基本なので、紛らわしいですね。
ただし、種類によってがん化のリスクや、取る・取らない、経過観察の間隔が変わります(1)。
代表的な種類と特徴
| 種類 | 特徴 | 主な対応 |
|---|---|---|
| 胃底腺ポリープ | 良性で、基本的に治療は不要 | 経過観察 |
| 過形成ポリープ | ピロリ菌との関係が強い。10mm以上でがん化の頻度は約2% | ピロリ菌の除菌と、定期的な胃カメラ |
| ラズベリー様の赤い腫瘍 | 近年知られるようになった。ピロリ菌に感染したことのない胃にでき、良性の赤いポリープに似て見逃されやすいが、がん(腺窩上皮型など)のこともある(2) | 生検で確認し、切除して治療することが増えている |
見た目だけでは判断できないものも
ポリープではありませんが、胃の粘膜全体がぶつぶつと結節状になり、多発ポリープのように見える「膠原性胃炎」という稀な胃炎もあります。私自身もレアケースとして2018年に学会誌(GIE)に報告しました(3)。
見た目だけでは判断できないものもあるので、一度胃カメラで種類を確かめておきましょう。

ポリープ取る?取らない?判断の目安と当院での対応
結論として、切除するかどうかは 大きさ・形や出血の有無・がんを疑う所見・ピロリ菌感染の有無 から総合的に判断します(1)。
胃底腺ポリープ:基本的に治療不要で経過観察です。
過形成性ポリープ:10mm以上でがん化の頻度が約2%とされ、除菌しても大きくなる・がんが疑われる・貧血の原因になる・2cmを超える場合などに切除を検討します(1)。
ラズベリー様腫瘍(良性ポリープと紛らわしい病変):生検(組織を少し採って顕微鏡で調べる検査)で性質を確かめたうえで方針を決めます(2)。
切除が必要なときは連携病院へ|胃は入院での治療が一般的
当院では、必要に応じて生検を行い確認します。
切除が望ましいものは連携病院へご紹介します。
胃ポリープは入院で治療することが通常です。
胃は胃酸があるため術後出血のリスクが高く、念のため絶食が数日間必要となることが多いです。
この点も、術後すぐに食事ができる日帰り切除が多い大腸ポリープとの違いですね
バリウムで指摘されたら胃カメラで確認を|ピロリ菌と経過観察の間隔
バリウム検査(白い液体を飲んでレントゲンで撮る検査)で指摘された方も、種類を確かめるには胃カメラ(胃内視鏡検査)で直接見ることが大切です。
結果の見方はバリウムで要精密検査と言われたらもご覧ください。
ピロリ菌の除菌で、約80%が小さくなる・消える
過形成性ポリープはピロリ菌との関連が強く、除菌すると約80%で縮小・消失します(1)。
ピロリ菌の有無は胃炎・萎縮(胃の粘膜がやせて薄くなった状態)の程度や将来の胃がんリスクを知るうえでも重要なので、ポリープを指摘された方には一度確認をおすすめします。
あわせて読みたい:【内部リンク:ピロリ菌検査・除菌治療】/【内部リンク:「慢性胃炎」健診で指摘されたときの受診の目安】
経過観察の間隔の目安
| 種類 | 胃カメラの間隔の目安 |
|---|---|
| 胃底腺ポリープ | このためだけに定期的にみる必要はあまりない |
| 過形成性ポリープ | 1〜2年に1度程度 |
| ラズベリー様腫瘍など紛らわしい病変 | 一人ひとりに合わせて調整 |
経過観察の間隔は、種類・大きさ・除菌の有無で変わります(1)。
最適な間隔は結果をふまえて一緒に決めていきます。

吹田市・岸部エリアで受けやすい当院の胃カメラ
吹田市にある当院では、ポリープの種類の確認とピロリ菌の検査を1度の受診でまとめてご相談いただけます。JR岸辺駅直結・駐車場完備で、火曜・水曜の午前中は女性医師による検査(検査のみ対応)も選べます。
鎮静剤(眠くなるお薬)を使った検査やAI搭載内視鏡など、当院の胃カメラの詳しい内容は 胃カメラ(胃内視鏡検査)のページ でご紹介しています。
ご予約はWEBから|24時間受付
受診を迷っている方へ(院長からのメッセージ)
「胃ポリープの多くは心配のいらない良性のものです。だからこそ、種類を確かめて安心するために、一度胃カメラを受けていただきたいと思います。種類が分かれば、取る必要の有無も、見ていく間隔もはっきりします。
【毎年ポリープと書かれているが、そのままにしている】という方も、どうぞこの機会にご相談ください。健診結果をお持ちいただくだけでも構いません。
負担の少ない鎮静剤を使った検査がおすすめです。」
胃カメラを受けたい方は「検査予約」、まず相談したい方は「診察予約」からお進みください。
他の胃・腸の病気は当院コラムで、初診の流れは初めての方へでご紹介しています。
監修

監修:健都はやしクリニック 院長 林史郎
資格
日本内科学会 総合内科専門医
消化器病学会 専門医
消化器内視鏡学会 指導医・専門医
膵臓学会
日本医師会認定 健康スポーツ医
略歴
2018年 健都はやしクリニック開院
参考文献
1)日本消化器内視鏡学会(JGES)市民のためのFAQ「胃ポリープにはどんなものがありますか?」 https://www.jges.net/citizen/faq/esophagus-stomach_07
2)Yatagai N, Ueyama H, Ikemura M, et al. Clinicopathological and endoscopic features of raspberry-shaped gastric cancer in Helicobacter pylori-uninfected patients. Digestion 2021; 102(1): 41-48. https://doi.org/10.1159/000511907
3)Hayashi S, Nishida T, Adachi S, Mima A, Inada M. Collagenous gastritis: a rare disease with distinctive endoscopic findings. Gastrointest Endosc 2018; 88(1): 186-187. https://doi.org/10.1016/j.gie.2018.02.013
※本記事は一般的な医学的情報に基づく解説であり、個々のポリープの診断・方針については必ず主治医にご相談ください。切除や経過観察の判断は、実際の内視鏡所見・病理結果に基づいて決定されます。
WEB予約は24時間受付中です
よりスムーズに受付していただくために、
デジスマアプリをダウンロードしていただくことを推奨しております。
デジスマアプリの
ダウンロード方法
お電話でのご予約・ご相談も
承っております


